79/172
:
>>>>>洗面所
神酒「……………………」
由木「………神酒。どうしたんだ?」
神酒「由木か。いや、夏目が言ってた謎について考えていてな。夏目が思いつめた表情で言うなんて珍しい。世にも奇妙な嘘話のようにも聞こえるが、本当なのかもしれないな」
由木「そうだね。夏目は素直だし、純粋だし……嘘つくようには僕は見えない」
神酒「東風谷先輩が居るなんて信じがたいけど、何か裏があるんだ。今回の休日だって何かある。……でも、知らなくていい事もあるかもしれない」
由木「………神酒はいつも一人で思い詰める。僕にも相談して、兄弟でしょ?」
神酒「……ふっ、ありがとう」
由木「そうだ、昨日拾ったんだけど……」
由木は綺麗な宝石を神酒に差し出した。
それはレモンのような澄んだ黄色の【イエローアパタイト】だった。
神酒「綺麗な宝石だな。どこでこれを?」
由木「さあ、昨日寝惚けて持ってきたみたい」
由木はイエローアパタイトを二つ均等に割った。
由木は片方を神酒に渡し、言う。
由木「僕らはいつも辛いことも分け合ってきた。これから先も……。神酒、一緒に生き残ろうな」
神酒「勿論だ」




