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>>>>>職員室
千景「(随分リアルな職員室だ。それぞれの机に教本だとかカレンダーとか諸々ある。中身もしっかりしている)」
千景が教科書を手に取った瞬間________
___________バンッ
どこからか銃弾が飛んできた。
運よく銃弾は教科書に撃ち込まれ、千景に怪我はなかった。
__________ガンッ
鬼が職員室の扉を蹴り壊し、千景に銃口を向ける。
千景「…………」
___________バンッ
千景はロッカーで銃弾を防ぎ、身を潜めた。
千景「(この狭い空間で逃げ切るのは不可能だ。せめて隠れ切れれば)」
鬼は千景を探す。
ゆっくりゆっくりとこの時を楽しむかのように。
机を蹴り飛ばし、至る所に無作為で銃弾を撃ち込む。
鬼は飽きたのか職員室を出て行く。
千景「(出て行ったか……早く外に……)」
その瞬間を狙い、ゆっくり千景は身を出す。
それが間違いだったのだ。
鬼は死角に隠れており、千景が出てきた瞬間……引き金を引いた。
銃弾は千景の左肩に命中する。
千景は痛みで蹲る。
そして鬼は千景の首を絞め、床に叩きつける。
千景「…………ぐぅ……!!」
千景は藻掻くが、鬼の力は弱まらない。
意識が朦朧とする中、千景は自身の刀に手が触れた。
千景「(ここで、殺せば僕は助かる……しかし、他の誰かが死ぬ)」
千景は刀を抜くのを躊躇した。
しかし、どんどんと強まる鬼の力に死の恐怖を感じた。
千景「(殺せば終わるんだ)」
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千景「(今までそうして来たじゃないか……)」
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千景「(僕はアイツの為に、他人を蹴落としてきた……アイツの笑顔の為に)」
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千景「(他人なんかどうでもいい)」
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千景「(あの頃に戻れば)」
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千景は刀を抜くと、鬼の心臓部に突き刺した。
鬼は叫び声を上げ、千景の首から手を放す。
鬼が倒れた瞬間、息の根を仕留めるかのように馬乗りになり、何度も何度も突き刺した。
千景「こうするしか…ないんだ……」
力が抜けたかのように鬼の身体が透け【あるもの】が床に残る。
千景「アンタだったんすね。東風谷先輩………」
施設の卒業生である東風谷の死体が残った。
東風谷の心臓部は無残にもズタズタにされ、辺り一面血で溢れかえる。
千景「悪く思わないでくださいね。僕は優しい奴じゃない」
そして、千景は職員室を出て行った。




