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>>>>>図書室
柊「(……この紙……、またある……)」
柊は本の隙間に挟まっていた紙きれを取ると、自身の持ってる手帳の間に挟ん
だ。
柊「(【蒼々さん】……)」
>>>>>美術準備室
廿楽「夏目は泣き疲れて寝てしまったな」
長重「寝て貰った方がいい。寝てる間にこの地獄が終われば」
______ガチャガチャ
廿楽「………………誰だ」
長重「俺が様子を見る。恐らく鬼では無いだろう。鬼なら扉を壊してでも開けるだろう」
長重がゆっくり戸を開けると、そこには八柳が立っていた。
八柳「っ、長重先輩………」
長重「八柳………。凄い傷だな。鬼にやられたのか?」
八柳「はい………。柊先輩が手当してくれたので大事には至っていないです」
長重「そうか、それなら良かった。入れ」
八柳「すみません。失礼します」
廿楽「やあ、八柳。生きてて何よりだ」
八柳「皆さん、ずっとここで隠れてらっしゃたんですか?」
廿楽「ああ、幸運なことに鬼が来なかったんだ。それにここにはこれがある」
廿楽が指差した先には時計が置かれていた。
その時計の時間は【9時間27分13秒】と表示されていた。
八柳「この時間………」
長重「このゲームの制限時間だ。24時間中約15時間経った。あと、この時間逃げ切れれば終わりだ」
八柳「まだ………9時間もあるんですね。一分一分が長く感じます………」
長重「そうだな…。しかし、時間が分かれば計画が立てやすい。お前もここに居るといい。寝ずに行動して、疲れも溜まっているだろう。俺が見張っておくから」
八柳「いえ、大丈夫です」
廿楽「休息は必要だぞ。もう夏目は気絶したかのように眠ってる」
八柳「……俺、他の皆が心配なんです。まだ皆さんと柊先輩しか出会ってません。皆の安否が分からないと……恐ろしくて……」
長重「そうか。なら、俺が様子を見てくる…。廿楽、見張りをお願いしてもいいか?」
廿楽「それは引き受けるが…。流石に外は危険じゃないか?」
長重「平気だ。この施設も謎が多い…少し調べてみたいんだ。では、よろしく頼む……」




