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IT’S AII MY FAULT  作者: ななこっち
Chapter3  TAG
59/172

:     ※

>>>>昇降口



__________ガッシャンッ



















大きな音を立てて巨大な下駄箱が倒れる。



突然の出来事に唖然する中………。






相神「………っ」







朱鶴「相神!!」


相神は倒れた下駄箱の下敷きになっていた。


朱鶴「今助ける……!」


朱鶴と桐生は下駄箱を退かし、相神を救出する。


しかし、相神の足首は青くなっており、1人で立つことが出来ない状態だった。







桐生「骨折してるかもしれないな…掴まれ」


相神「この足では……お二方の負担になってしまいます。私は大丈夫ですから、先に行ってください」


朱鶴「そんな事出来ないよ!!掴まって、一緒に帰るんだ!!」


相神「………………朱鶴様」


桐生「いいから掴まりな。この音で鬼が気付くと危ない。取り敢えず離れるぞ」


2人の肩に手を回しゆっくり歩きだす。


相神は痛みで顔を曇らす。


朱鶴「痛むか………?」


相神「申し訳ございません………私ごときを………」


桐生「言っただろ。お前は大切な後輩だって」









3人は外に出ると、武道館に歩いて行った。



安全な場所に相神を降ろすと、外にある手洗い場で手拭いを濡らし足首を冷やす。





桐生「これは相当痛いだろ。凄く腫れてる」


朱鶴「ここで少し休憩しよう」









相神は引きつった笑顔で話し始める。


相神「貴方方が危険な目に遭遇したら構わず逃げてください」


朱鶴「相神、お前はもっと自分を大切にしてくれ。お前は真面目でしっかりしてる。とても優秀な仲間だ。だからこそ、いつも無理してないか?無理に自分を偽わらなくてもいいんだ。………同じ隊の仲間だろ?こんな私だけど…相談にも乗るし一緒に解決していきたい。だから、悩みがあるなら言ってくれ………」













相神「………っ。わ、私は……ぼ、僕は………」




















相神は俯くと大粒の涙を流す。


2人はいつもの相神の様子とは違い、心配そうに顔を覗くと………。
























相神「うわぁあああんっ!僕、こんなゲームやだぁあああ!!足も痛いもん!!動けないもん!!」





「「………………え」」





普段は大人びていて落ち着いた雰囲気の相神が子供の様に泣き叫んでいる。



相神「いつもいつも我慢してたもん!!昨日も怖い質問されたし!!あんな事言われたら怖くておかしくなっちゃうぅ!!」



朱鶴「さ、相神………?どうし………」



相神「朱鶴先輩が言ったんですよ!僕はいつも我慢してストレスだらけ!!ちゃんとやらなきゃ、僕がやらなきゃだからいつもいつも自分の気持ちを隠してた。……毎日怖くて堪らないけど。甘えられない……もうやだぁ……せめて、毎日僕の頭くらい撫でてください!!」




2人は相神の頭を撫でる。


相神「夏目が羨ましかった……っ素直に甘えて……僕だって……いっぱい……うう……!」



相神は頭を抱え唸る。



相神「ううううううううううううううううううううう」




















相神は頭から手を離すと2人を見て、




相神「申し訳ございません。取り乱しました」




「「いやいやいやいや」」




相神「頭を撫でて頂き恐縮です」


相神は満足そうに笑った。


相神「以前の命令時に質問されたのです。現代の有名なトロッコ問題を。レバーを引けば大人5人助かり、子供1人見捨てる。レバーを引かなければ子供1人助かり、大人5人見捨てる。そして、自分を犠牲にする。この三択を出されました。私がこの場にいても……誰かを見捨てるなんて出来ないです。もし私ごときの命で他の皆様が助かるのであれば……私は、きっと犠牲になる。でも、本心を言えば……死にたくない……。こんな思いを偽ってまで、私は自分と相手を天秤にかけられるのか……。ずっと悩んでました」






朱鶴「………………私は、自分の意志より先に身体が勝手に動いてると思う。人の為にそれが大切な人なら尚更、そこで息絶えても…それは幸せな事だと思う」


桐生「俺はさっき言ったとおりだ。でも、お前らの意見を聞く限り、その場に居合わせたらって思う。勿論、一番は自分が大切だが……。大切な人なら……もしかすると、助けるかもな」








相神「………ふふ、ありがとうございます。………これで、私はやっと決心がつきました」









朱鶴「決心って………」















___________ガンッ









突然、大きな音が鳴ると武道館に鬼が二体入って来た。


朱鶴と桐生は相神の前に出る。


2人は刀を構えると、相神を守りつつ攻撃を受けとめていた。


そして、2人は畳を持ち上げ鬼目がけて突進する。




鬼は2人の勢いに負け、床に倒れる。


その隙に2人は相神を抱え、走り出す。


しかし、直ぐに鬼は起き上がり斬りかかって来た。






































































____________トンッ































































桐生「………………は?」


朱鶴「………さ、がみ………?」











相神は2人の背中を押すと外に追いやり扉を閉め鍵をかける。



桐生「お前………!!何して………!!」


朱鶴「相神!!開けろ!!」















相神は閉じた扉に手をそっと触れ、弱弱しい声で答えた。



相神「私はこの足でこれからのゲームを遂行できる自信はございません」








朱鶴「そんなの………私たちが助ける……!!」




相神「守らせてください。私の命で……」




相神はたどたどしい足で鬼に一歩一歩向かっていく。


















相神「私の命で大切な人が守れるのであれば……私は自分を犠牲にする」






















朱鶴「やめろ!!開けてくれ!!」




桐生「………………っ」




桐生は朱鶴を抱え、武道館を離れる。















朱鶴「桐生先輩、離して下さい!!このままじゃ、相神が………!!」


桐生「相神は!!俺らを守るために犠牲になったんだ……!相神の命の償いをするなら………このゲームを生き残ることだ!!」


朱鶴「嫌だ!!相神!!相神ぃいいいいいいいい!!」































































相神「………………こんな僕でごめんなさい。大好きです………!朱鶴先輩、桐生先輩………!!」


















鬼は相神の腕を持ち各々、逆方向に引っ張る。










相神の身体は二つに分かれた。











鬼は相神の死体を喰い散らかす。




















_____________________………。






              【相神:死亡】







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