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>>>>>昇降口
朱鶴「………他の皆は大丈夫でしょうか」
桐生「他の奴の心配かよ…まずは俺らだろ」
朱鶴「そうですが………楪や夏目の事もありますし。心配なんです。………相神?」
先程から黙り込んでる相神に朱鶴は声を掛ける。
相神「可笑しなことをお伺いしますが………先輩方はもし、他の方の命が自分の命で助かるなら、迷わず自分を犠牲にしますか………?」
朱鶴「どうしたんだい、いきなり?」
相神「あっ、申し訳ございません。ちょっと気が変になっていたようです。忘れてください…」
桐生「俺は迷わず自分の命を優先する。ここで自分を犠牲にする奴はただの綺麗事をぐだぐだ言ってるだけだろ。………結局、自分が一番大切なんだ」
相神「………そう、ですよね…。でも、私は…大切な人には生きててほしい…そう思うんです…」
朱鶴「相神、昨日から少し変だよ?何かあったの…」
桐生「お前、この間の命令で何を言われたんだ」
相神「いえ、私は大丈夫です…。先に進みましょう」
_____________ガッシャンッ
>>>>>空き教室
八柳「(あれ、…ここは…………?俺、寝ていた…。体中痛い…。体も動かないし…っ。駄目だ………ん?柊先輩…何を読んで……?)」
柊は深刻そうな顔で何かの手帳を読んでいた。
八柳「ひ、いらぎ……先輩…?」
掠れた声で名前を呼ぶと、柊はサッと手帳を懐に仕舞い、眉間にしわを寄せ八柳を見た。
柊「何だ、起きたなら早く言ってよ」
八柳「先程起きました……っ」
八柳は痛みで顔を歪める。
柊「君、酷い傷なんだから急に起き上がらないでよ。自分の身体くらいちゃんと管理してよね」
八柳「手当…ありがとうございます」
柊「別に。このゲームが終わったら医療部隊の奴らに手当てしてもらえば。お互い生きていればの話だけど。言っておくけど、長い間君を擁護する訳じゃないから、勘違いしないでよね」
八柳「俺はもう大丈夫です」
柊「そう、なら俺はもう行く。………君の面倒は見てられない。巻き添えで死ぬなんて御免だからね」
_________チャリンッ
八柳「その鈴の音って………」
柊「君に話すことは無い」
柊はそのまま部屋を出て行った。
八柳「(やっぱり、あの音……)」




