: command14 マラソン
Command14 朱鶴 黒羽
朱鶴「寒いな…ここは外か…」
黒羽「結界は張られてますね。ここから逃げることは不可能みたいです」
朱鶴「早急にクリアしここから出よう。何だか嫌な感じがする」
【command14 マラソン】
100kmを走り切れ
なお、均等に距離を分けなくともよい
2人でゴールすること
遂行できなかった場合、罰を与える
朱鶴「…100km……」
黒羽「100kmの平均タイムは13~14時間ですね。制限時間は言及されませんでしたが、恐らく10時間でしょう。俺が全部走りましょうか?」
朱鶴「………全部任せるわけにはいかない」
黒羽「医療部隊や戦術部隊は座学ばかりで運動は疎かでしょう」
朱鶴「う″……お前は冷めた顔で毒を吐くな…」
黒羽「事実ですから。それに俺らの隊は毎日訓練三昧です。朱鶴先輩の様な体力無しよりかは確実に走り切れます」
朱鶴「駄目だ!私も走る…2…20km……」
黒羽「分かりました。では、ギブアップしたら交代できるよう並行して走ります」
朱鶴「………すまない」
黒羽「いいえ。10km1時間のペースで行きましょう」
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黒羽は涼しい顔で走るが朱鶴は段々と顔を曇らす。
黒羽「朱鶴先輩…まだ10kmもいってませんが…ギブですか?」
朱鶴「まだ、平気だ…っ、お前に負担掛ける訳には…」
黒羽「別に思いませんが。……それに時間オーバーの方がお互い負担でしょう」
朱鶴「………………もし、お前がきつくなったら絶対代わるから」
黒羽「心配は不要です。……はい。背中に乗ってください。ゴールは二人で」
朱鶴「……失礼するよ」
朱鶴は黒羽の背中に乗り、黒羽が走り出す。
朱鶴「(黒羽……華奢な身体なのに結構筋肉あるんだ…)」
黒羽は汗一つ流さずすいすいと進んで行く。
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80kmを超えた時、時間が2時間を切っていた。
黒羽「(このペースじゃ間に合わないな…)朱鶴先輩、スピード出しますからしっかり掴まっててください」
朱鶴「う、うん…うわぁ!?」
速いスピードに朱鶴は黒羽に強く掴まる。
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やっとゴールテープが見えてきた。
しかし、黒羽はゴールテープの目の前で立ち止まった。
朱鶴「黒羽……?」
黒羽は朱鶴を降ろす。
黒羽「ちょっと失礼しますね」
黒羽は朱鶴を持ち上げると宙に投げやった。
朱鶴「……えっ!?」
朱鶴は態勢を整え着地すると、つかさず黒羽もゴールテープを切らずに乗り越えゴールする。
【タイム:9時間29分51秒】
朱鶴「な、何で……」
黒羽「あの、ゴールテープ……鋭利な刃物で出来てますよ」
黒羽はゴールテープを指で触れると、スゥっと赤い血が指先を流れる。
黒羽「あのままゴールしてれば俺ら胴体切断していたでしょう」
監視者は二人に鍵を渡した。
【朱鶴 黒羽…生存。こちらの扉からホールに戻れます】
朱鶴「……よくあの一瞬で」
黒羽「俺らの隊はいつも死と隣り合わせでしたから。あのぐらいは日常茶飯事です。さて、命令も遂行出来ましたし、戻りましょう」
朱鶴「(日常茶飯事……!?暗殺部隊…どのような事をしてきたんだ…?)」




