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____ガチャ…
澪都「……え、佐助先輩?」
千景「お疲れ様です。島を出てから2年振りですね。他の先輩も元気にやっていますか…?…………先輩?」
佐助は蘇芳と楪の顔を見ると顔を青ざめた。
一歩一歩後退りし何かに怯えるように頭を押さえてもがき始めた。
「違う…………違う…………間瀬…………俺…俺…………違う…………」
楪「先輩…………?」
「来るなぁあああああああああァアア!!!俺じゃないぃ、俺は悪くない……!!ヤメロ、ヤメロ……ツグナイヲ…………コロセ、殺せ、殺せ…………」
澪都「せ、先輩!何やって…」
佐助は刀を抜くと己の喉元に刃先を当てた。
千景「先輩、落ち着いて!」
「シンデツグナウ……マタ、ミンナト…」
佐助は力強く喉を斬りつけた。
何度も何度も。
辺り一面血で染まる。
4人は声の出ないまま、佐助が己の首を刈り取るまで怯えて見ていた。
佐助の首がコロリと転がり、身体は血の池に倒れる。
血飛沫が蘇芳の頬に飛び散った。
蘇芳「…あ、せ、せんぱ…な……で…」