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>>>>>戦略部隊
桐生「朱鶴?何作ってるの?」
朱鶴「桐生先輩、護身用に毒の作成をしています。睡眠薬とか麻酔薬とか、何かと使えるかなと思いまして」
桐生「へぇ、そりゃあご苦労なこった。相神はどこ行った?」
朱鶴「調合用に水を取りに行ってもらううよう依頼しました。そろそろ戻るかと」
相神「朱鶴様、お水お持ちしました」
朱鶴「ありがとう、相神」
桐生「本当、お前は調合が得意だよな。ま、もともと医療部隊だったし。あの事件が無かったらまだ医療部隊に属してただろう」
朱鶴「あの事件って…桐生先輩が摂津をいじめ過ぎたからでしょう。戦略部隊は在籍する隊員が少ないんです。代わりとして私が配属したからいいですけど。後輩には優しくしてください」
桐生「へいへーい」
朱鶴「桐生先輩!!…もう、自由人なんだから。って、あれ!?1個薬の入った瓶が無い!?桐生先輩ぃ………!」
相神「朱鶴様は医療部隊に戻りたいと今でも思いますか?」
朱鶴「んーそうだなぁ。私の調合や毒の知識はどちらかというと医療部隊向きのものだから。医療部隊の方が本領は発揮できるかな」
相神「私は朱鶴様とまだ一緒に居たいです。我儘でしょうか?」
朱鶴「相神、私は戦略部隊を抜けるつもりはないよ。自由人な先輩も面倒見なきゃだし、それに可愛い後輩を置いてはいけないよ」
相神「………安心しました。私、朱鶴様の様に立派な先輩になりたいです。ここを出たら私に毒の知識を教えてください」
朱鶴「うん、約束だよ」
>>>>>護衛部隊
夏目「やだやだー!長重せんぱぁい!!もう変なものは食べませんから!私のお菓子返してくださぁい!」
長重「今日は晩飯抜きだ」
夏目「お腹と背中がくっついちゃいますよ!!」
長重「駄目だ。さっさと寝ろ」
夏目「うわぁあああん、長重先輩の堅物ぅ……!」
神酒「諦めろ、夏目」
由木「貴方が拾い食いするのが悪い」
夏目「あっぷっぷー」
神酒「口を膨らましても無理なものは無理だ」
由木「さっさと寝ろ」
廿楽「まぁまぁ、ほら夏目、俺のチョコやるから機嫌治しな」
夏目「廿楽せんぱぁい…………!でも、私100%カカオは苦くて食べられません。丁重にお断りさせて頂きます」
廿楽「なん、だとぉ!!」
長重「廿楽、夏目を甘やかすな。夏目は嘘をつけないし人を信じすぎてしまう。それが裏目に出ることも多いだろう。あいつは実戦経験も浅い。素直ゆえに悪い奴に欺かれる。今からでも再教育しなくては…夏目がこの先生き残るように」
廿楽「長重…。でも、少しは甘えさすことも大切だと思うぞ」
長重「俺はただ、未来ある者に幸せになって欲しいだけだ。あの島の施設にいる者は皆、親に捨てられた身や売り飛ばされた者ばかりだ。夏目も……何も知らない稚児の時に道端に捨てられていた。健気に親の帰りを待っていたんだ。信じれば信じる程裏切られた時の絶望は底知れない。何があっても疑うことが大切なんだ。ああいう真っ白な奴ほど直ぐに黒に染まってしまうからな」
廿楽「……………まぁな。夏目はいい意味でも悪い意味でも純粋だから。大人の世界には適さないだろう」




