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影虎「あれ、険しい顔してどうしたんですか?」
長重「見張りだ」
四季雨「休憩中でーす」
朱鶴「四季雨だけでしょ」
長重「お前らは何しに来た」
零「……さっきの階段でピアス落としちゃって。大切なものだから探しに行くんです。影虎はその付き添いです。そんな、疑い深く見なくても大丈夫ですよ。ねぇ、長重先輩?」
零は挑発的は目を長重に向け、暗闇へと進んで行った。
零「影虎、俺等随分と疑われてるね」
影虎「仕方ないさ、俺等暗殺部隊だもん。他の隊とは馴れ合わない孤独な部隊だし、素行も知らず疑うのも無理もない」
零「俺等可愛い可愛い箱入り息子だからね。へへっ」
影虎「そんな可愛いもんじゃないだろ」
零「むぅ、少しはかわい子ぶらないと!俺等か弱くて何も出来ませぇんってね。少しは見る目も変わるだろ?」
影虎「はいはい。お前は可愛いよ」
零「まあ、冗談は置いといて…やっぱり手首だね。まだ落ちてる」
影虎「近づいても腐った匂いはしないな」
零「ホルムアルデヒド水溶液…んー、違うなぁ。ホルマリン漬けでもないのに腐敗しないなんて妙じゃないか?」
影虎「そうだね…考えても分からないけど。…ぁ、朧が言ってた指輪。緑色の宝石…」
零「……確かこれって、鈴屋の指輪に似てるな。前、あいつ、あの島に来る前生きるために盗みをして生計を立てていたって言ってた。この指輪もどっかの富豪の家に侵入した時に盗んだものみたい。暗闇でも光を保つ宝石。間違いないペリドットが埋め込まれている。世界でただ一つの指輪…きっとこれはやっぱり…」
影虎「指輪を外して持って行こう。暗闇よりもよく見える」
カツッ____カツッ___
神酒「ここで何してる」
影虎「神酒先輩に由木先輩。先輩方こそここで何をしてらっしゃるんですか?」
由木「怪しいところが無いか再確認をしている」
零「そうですか。俺達はちょっとした探し物です。もう目的は達成したので帰ります。ここで長居するのは適切では無いですよ」
神酒「言われなくても分かっている」
零「それでは、失礼致します」
由木「……長重先輩に注意しろとは言われたが、この事件に暗殺部隊は絡んでいるのか…」
神酒「しかし、私達が目を覚ます前にここに居た。これは明らかな不自然だろう。ここから先、動きに注意せねばならない」
由木「そうだね。それじゃあ、兄貴。行こう」




