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一方その頃、零は寝室へ走っていく。
____________ドンッ
磯波「…っ、零!?」
零「い、磯波先輩………!」
磯波「お前、顔色悪いぞ…どうしたんだ?」
零「(早くしないと、影虎が…。磯波先輩に頼れば…でも、空無先輩を殺したことがバレれたら…)」
磯波「…………零?」
零「何でもないです…ちょっと急いでるので、ごめんなさい」
___________バァアアンッ
磯波「………っ!?何だ…爆発音?中庭からか…」
零「…………っ、影虎!!」
磯波「零!!」
零は中庭に引き返した。
零「(中庭からの爆発音…嫌だ、嫌だ!影虎が……!お願い無事でいて…)」
零は中庭に着くと、地獄絵図に言葉を失う。
肉片を見ると、顔を青ざめた。
零「…………何、これ…………。影虎、影虎の姿が……ぁ」
付近には影虎の左手が落ちていた。
そして、血の跡が裏の方まで続いている。
零「…………影虎?」
零は奥地まで進むと、そこには木の下でぐったりしている影虎の姿があった。
零は急いで駆け寄った。
零「影虎!!」
影虎は薄っすら目を開けると、か細い声で言った。
影虎「…………零?」
零「今、止血するから!!」
零は自身の服を破り、負傷部に当てる。
影虎「もういい。自分でも分かるんだ…この出血量じゃ、助からない」
零「…………影虎」
影虎は零の頬に触れた。
影虎「零は…きっと、生き残れる…だから……」
零「嫌だよ…………俺、影虎が居ないこんな世界。生きてる意味がない。……影虎が俺の事救ってくれたんだよ?男娼として生きてきた俺を日の元に連れ出してくれた。俺に笑う事や、心を教えてくれた……。あの時、影虎が連れ出してくれなかったら…俺はもうとっくに死んでいる」
影虎「…………」
零「影虎は俺の大切な親友なんだ…!それは、これからも……」
影虎「はは、……嬉しいな、お前が……そう思ってくれてた、なんて。俺もお前が、初めての友人だった……。俺とお前は似てる……そう思ったんだ。
俺……ここに来る前……暗殺者、だったんだ。お前と同じで…………ずっと暗闇の中、過ごしてた。この施設に連れてこられて…………お前と出会って…………俺は変わった…………。お前の事が大好きだった…心の綺麗な、お前が…………」
影虎は涙を流した。
影虎「なぁ…零。俺の、我儘なお願い聞いてくれるか?」
零はにっこりと笑った。
零「うん、聞かせて」
影虎「俺と一緒に地獄へ逝ってくれるか?」
零「…………ふふ、当然だろ」
零は自身の刀を抜き取り腹部に刃先を当てる。
零「俺もまだ、影虎と一緒に居たい。だって影虎は俺の…………」
______________零「大切な親友だから」
零は思い切り刀を腹部に刺す。
零の口から血が零れた。
影虎は零を抱きしめた。
影虎「俺を信じてくれて…ありがとう…………」
零「俺を連れ出してくれて…ありがとう…………」
「「これからも…一緒に…」」
交えた二人の小指の指輪がキラリと輝いた。
【影虎:死亡】
【零:死亡】




