: ※
>>>>中庭
零「ごめん!影虎……!」
影虎「遅いから心配したぞ。何かあったのか?」
零「ううん、何でもない。気にしないで」
零「それにしても、この施設…やっぱりこの間の鬼ごっこの場所だ。場所も同じだし。でも、流石に南校舎には入れない様になってたね」
影虎「あの場所は秘密があり過ぎだからな、深入りさせないようにしてるんだろう」
零「鬼ごっこの方がきっと簡単だったね。今回の命令はメンタルにもくる」
影虎「もしかすると、蛍に疑われたかも知れない。意外と観察眼が凄い」
零「蛍に…?…そっか………同部隊だもんね、空無先輩」
影虎「懐いていたようだし。それでも空無先輩を殺さなきゃ俺等は助からなかった。仕方ない事だ」
蛍「それってどういう事?」
影虎「…………っ蛍!?」
蛍「空無先輩を殺したってどういう事?」
蛍は一歩一歩近づいた。
影虎と零は刀を構える。
蛍「何で、何で?空無先輩…………殺した?」
様子のおかしい蛍に、警戒を強める。
影虎「俺等の命を守る為だ」
蛍「守る為に殺した?…………守る?」
蛍は目を血走らせて襲い掛かって来た。
影虎は攻撃を受けとめると、零に言い放つ。
影虎「零!朧達を呼んで来てくれ!俺が時間を稼ぐから…………!」
零「わ、分かった!!」
蛍「逃がさない」
蛍が零目掛けて刀を投げる。
零は間一髪で避けると、校舎に入って行った。
残された二人は向き合い殺気を強める。
影虎「お前、本気だな…?なら、殺す覚悟でいかせてもらう」
蛍「空無先輩の敵…僕が取る」
2人は互角の力で殺り合った。
蛍は体術、影虎は刀…………お互い譲らない。
影虎が蛍を木に追いやり、右肩を突き刺した。
蛍が影虎に目潰ししようとするが、影虎はその腕を掴んで阻止した。
影虎「その体術、空無先輩に似てるな。教わったのか?」
蛍「お前に教える義務はない」
影虎「お前………何も考えて無いような立ち振る舞いだったけど、こんな牙を隠していたのか」
影虎が肩に刺した刀に思い切り力を入れる。
蛍は痛みで声を上げた。
影虎「こっちも命が掛かってるんだ…容赦はしない」
__________バァンッ
影虎「…………っ!」
蛍は隠し持っていた銃で影虎の脇腹を撃つ。
影虎は態勢を崩すと、蛍は飛び乗った。
蛍は自身の肩に突き刺さった刀を抜き取ると、影虎の腹部を貫く。
影虎「…………ぅ」
蛍「これは、空無先輩の痛み…。お前の与えた痛みだ」
影虎「…………ふざ、けんなぁ!!!」
影虎は腰に隠し持った小刀で蛍の喉元を突き刺す。
蛍「あ″っ」
その隙に、蛍の拳銃を叩き飛ばす。
影虎「っは!よか、ったなぁ…憧れの先輩と…お揃いの傷だ…っ」
そして体勢は逆転した。
影虎は蛍の喉元の小刀を押し込む。
蛍「…がぁ…っ!!」
影虎「俺等はこんな所で終われない……死ぬならお前だけが死ね!!」
蛍は次第に体の力が抜け、手が力なく地面に落ちた。
影虎「…………止めを」
影虎はよろけながら、腹に刺さった刀を抜くと、
_____________ガッ
蛍は突然、影虎の手を掴み引っ張る。
そして胸元に隠された手榴弾の線を抜こうとする。
影虎「お前………まさか、自分まで犠牲になるつもりか!!」
蛍「…………し、ん…で、つぐ、なぇ…………!!」
___________バァアアンッ
2人は光に包まれる。
蛍の肉片が無数に散りばめられた。
影虎「…………っ、ゲホッゲホッ。い、……こいつ…!」
影虎は爆発の瞬間、蛍に掴まれた左手を斬り落とし何とか避けれたが、左手の切断部から大量の血が流れ落ちる。
影虎「……まず、いな。は、やく……手当て…を…」
影虎は血を流しながら、中庭の奥地に進む。
木陰で座り込むと、負傷部に顔を歪める。
影虎「まさか…………あんな狂った…野郎とは…っ、血が、止まらない…」
影虎の意識が朦朧とする。
影虎「…………零」
【蛍:死亡】




