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序章
私は今、とっても幸せ。
たくさんの友達、かっこいい彼氏、優しいお父さんとお母さん。
愛嬌のある、小柄で可愛い女の子。人の悪口なんて一切言わないし、汚い言葉だって使わない。
そんな私が、不幸なわけないでしょ?
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
上辺だけの友達なんていらない、彼氏には私と付き合うよりも前から彼女がいること知ってる、お母さんはお父さんよりも好きな人がいる
そして私は、愛嬌なんてこれっぽっちもないブスでチビなただのガキだ。
夜の街を徘徊することで承認欲求を満たしているような女だ。
そんな私を見たら、みんな離れて行っちゃうくせに。
名門校に受かった。
本音を言える強い女の子になりたかった。
だけど出来なかった。
教室の窓を見ると、あの時を思い出して、言いたいことが喉から出ない。
気が付けば、高校に進学しても、良い子の仮面を被ってる。




