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番外編 Sloth
その中に居れば何も考えなくてよかった。
与えられる刺激のまま、ただ動いていればよかった。
考える必要などみじんもなく、ただ命じられるがままに動く、俺はただそこにあった。
そんなことを考える必要もなくただそこにあった。
けれどある日、それはオレごとなにかに食われた。
そしてオレだけが外にでた。
ピチ、とはねてその身の重さに一瞬でやる気を失った。
ああ、ダルい。めんどくさい。
けれど突つかれ鬱陶しさに思わずヤメロと何度か跳ねた。
そんなオレをそいつは闇の神気に満ちた場所にチャプンと入れた。
丸くて狭い透明な場所。
そこでオレは自由に動けた。
重さも何も感じることなく自由に動けた。
でも、めんどくさくてすぐに動くのをやめた。
なぁ、なんでオレ生てんの?
あーめんどくさい。
なんもする気がないし、したくもない。
考えんのもめんどくさい。
けれど…そいつの賑やかな囀りを聞きながら揺蕩うのは悪くなかった。
オレはタイだ。
怠惰?
邪神の使徒?
あー?
しらねぇ⋯なぁ⋯⋯⋯ぐぅ。




