第一章の3!
あやうく忘れてしまうとこでした。
危ない危ない。
今回はまぁまぁ長いかなぁ?
そしてこの第一章の3!から
笑える人は笑ってしまう。
って方向へそれます。
既に前書きの時点で「私は笑えない」と思ってしまった方は引き返した方がいいかもしれません。
どうしても読みたいというなら止めませんが・・・
それでは長い前書きを読んでしまった方も本編へ、お進みください。
3
園内の時計で午後の六時を回ろうとしている頃、僕は北風と一緒に観覧車に乗るため列に並んでいた。だが僕は既に瀕死の状態だった。そう僕はジェットコースターなどの恐怖アトラクションが大の苦手だったことにジェットコースターに乗り安全レバーを下ろしたところで気がついたのだ。
遅かったのだ、気付くのが。遊園地に着いたときには気付いてるべきだった。
遊園地=恐怖の遊び場ということに・・・
そうあれは僕がまだ小さい頃の話。
僕は小さい頃、両親に連れられ遊園地に遊びに行ったことがあった。
小さい頃と言っても小学校の四年生の夏休みだったので背はある程度伸びていたので大抵の絶叫マシーンに乗ることが出来たのだ。
そして僕の親は絶叫マシーンで知り合い結婚へとつなげたある意味ですごい夫婦らしい。
その頃の僕には絶叫マシーンを目の前にして『面白そう・・・』と呟いていたのだが・・・僕は絶叫マシーンの本当の恐ろしさをまだ知らなかったからこそ出た言葉だった。
その日は最悪の日と化した。親が親なので必然的に絶叫マシーンのフルコース!
しかも!その遊園地は絶叫マシーンが大量に犇く地獄で僕がいくら親に『観覧車、乗りたい!』と言っても聞く耳持たずで『あっちの360度連続回転コースターに乗ろう!』とか言って自分の子なんて、ほっといて自分たちだけで楽しみ最後に僕の乗れるやつに乗ったがその辺の絶叫マシーンとは違ってお化け屋敷+ジェットコースターですごい不気味な声が後ろから追ってきてそれから逃げるようにコースターが左へ右へとクネクネ曲がりさらに途中にびっくりするような仕掛けや音があるものだから終始びっくりしっぱなしで休む暇なんてあるわけが無く。しかもそんなのを三回も連続で乗ったものだから次の日、僕は自分の部屋で布団被ってずっと、うずくまっていましたとさ。
それのおかげで絶叫マシーンにトラウマ感じちゃって乗った次の日は布団被ってうずくまっている。だが最近はそれを理解する友がいるからか、絶叫マシーンに乗らず・・・というか、そもそも遊園地に来ることが無くなり少々油断していたのかもしれない。
その油断が招いた結果が今日のこれと言うわけだが・・・しかし、困った。
僕は考えてみれば生まれて一度も観覧車に乗ったことが無かったのだ。
そんな調子で大丈夫か?自分!と、問いかけたくなったが止めた。だってそんなことしたら寂しい人みたいじゃないか!いや、実際一人で考え事をし捲くっているのだから、それはそれで寂しい人なのかもしれない。
ただ、このとき僕の頭の中には一つの想いが詰め込まれていた。
それから数分後、僕たちの番が回ってきた。まず最初に北風が乗り込む次に僕がゆっくりと乗り込みドアが閉められる。これで観覧車が一周する間、僕たちは二人っきりになる。
たしか、この観覧車は一周するのに約二十分だから一番高いところに着くのは約十分後ということになる。
十分かぁ、長いな〜と僕は心の中で呟きながら窓の外を見る。
見る見るうちに人が小さくなっていく。そして僕がそんな風景を見ているうちにあっという間に一番高いところまでついてしまった。
そこでちょうど夕日が僕たちを赤く染める。ふと僕が思い出したかのように北風に
「あのさ北風、僕さ、君のことが好きみたいなんだ。君と手を繋ぐとドキドキするしそばに居るだけでもドキドキと心臓が音を立てるんだ。だから・・・だから北風・・・いや、氷柱さん、僕と付き合ってください!」言ってしまった。等々言った。僕の想いを北風に伝えた。筈だったんだ。でも僕の想いは意外な物に阻まれた。それは・・・
「氷柱さん、どうかな?僕じゃダメかな?」そう僕が言いながら北風の方を見ると
北風はすぅすぅと可愛らしい寝息を立てて寝ていたのだ。しかも立ったまま・・・なんて器用なんだ・・・・じゃなくて!
「なんで聞いてないんだよっ!」僕は思わず小さな密室空間の中で大声で叫んでしまっていた。それに追い討ちをかけるように僕の叫び声で起きた北風が
「なに叫んでるの、うるさい!」と言って僕のスネをおもいっきり蹴ってきた。
そして僕は
「痛ってーーーーーー!」二度も小さな密室で叫んでしまった。
笑えましたか?
それとも笑えませんでしたか?
笑った人も笑わなかった人も楽しめそうな後書きの始まりです。
今回のお話は遊園地でした。
そして次回は・・・
遊園地から帰る途中、須藤純也は突然!黒服の男二人に拉致られて見知らぬ国に連れていかれた。
その国で出会った少女は北風より可愛くて・・・
そういうお話ではありません。
・・・・・・たぶん。
それでは「第一章の4!」では笑ってやってください。
ジョワッ!!(飛べずに落下)