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夏ふたり  作者: 白猫ノ夏
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第二章の6!


天界に帰った私は皆から生温い歓迎を受け、それを軽く流すと私は半年振りに自分の部屋に入ってそれから朝になって兄が部屋のドアをノックするまで泣いていた。

泣き疲れていつの間にか寝てしまっていたらしく、兄が部屋のドアをノックする音で目が覚めた。部屋のドアの鍵が掛かっていなかったのでベットに寝転がったまま「入って」と言った。

「それでこんな朝からモテモテの兄が私に何の用か・し・ら?」と冷たく言ってみたが

「おいおい、俺の妹は素直に帯ぐるぐるとかモデル(主にヌードモデル)ごっことかをしていてもうちょっと可愛げのある奴のはずだが?」と私の消し去りたい過去を態々掘り返してぶつけてきた。そんな兄に伝えることがあったのを思い出した。

「それはそうと、水谷桜って人に会ったの。彼女からバカ大天使長に伝えてって言われたから伝えるけど『いつまでも待ちます。』だって」本当はこのとき嫌だった。彼以外にこんな言葉を言うのは嫌だ。彼が好き。その言葉が心の中で暴れまわって外に出ようとしている。どうにか押さえ込もうと頑張ってみたが無理だった。

いっぱい泣いたはずなのに、もう涙が出ないってくらい泣いたはずなのに、泣いているところを見られたくないはずなのに、気付いたら兄の前で泣いていた。そんな私に兄は

「もっと泣け、泣いて泣いて泣きまくれ、そしたら気長に待て、次に会えるその日までずっと考えとけ、次に会ったとき最初になんて言うかでも考えて待ってろ。」兄は泣きじゃくる私にそう言うと部屋から出て行った。

「お兄、ひっく、ちゃんの、ひっく・・・バカ。」兄の出て行ったあと私はそう呟いてからしばらくしてもう一度眠りについた。


それから十年が経った。

兄は六年前に天使を辞めて人間になり地上で待つ水谷桜のところへ行ってしまった。

そして私は今日やっと彼に会うことができる。十年前のあの日、部屋で泣いていた私に兄は考えながら待てと言った。だから私は次に彼に会ったときに伝える言葉を九年と十一ヶ月の間、心に閉じ込めてこの日を待っていた。

私は天使を辞める手続きを済ませると彼の待つ場所へと自分の翼の代わりに彼がくれた羽のネックレスをして飛び立った。


第二章の6!

楽しんでいただけましたか?

この「夏ふたり」は、次のエピローグで最後です。

そこでクリスマスの日に載せてみようかな〜などと

考えております。

まぁ、彼氏or彼女を待ってる間の暇つぶしていどに使ってください。

彼氏or彼女が居ない人は・・・

読んで、見つけてあげてください。

意外と近くに居るものですよ。

それではクリスマスまでお待ちください。

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