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子育て兄さん奮闘記  作者: アゲハ
子育て兄さんの休息
3/9

息抜き

サチに菜穂を預けて久々に遠出だ。

「まったくお前はバイクも乗れねえのかよ。」

駐車場でアリさんを待つ僕の横で乳兄弟の昴がいう。

十六になってからすぐバイクの免許をとった昴だ。

「免許なんか取りに行くヒマもなかったんだから仕方ないだろ。」

金髪に革ジャンきて不良の昴は僕とは乳兄弟で同じ年である。

田舎なんかつまんねえと昔から実は暴走族もやっていた有紗トウマについて遊びまわっている。

この乳兄弟のすごいとこはそれでも学業はトップクラスということだ。

駐車場にジャガーが入ってくる。

「わりいなこいつが服買うとかうるさくてよ。」

相変わらず派手な女性をとなりに連れている。

「アリさん、勘当とけたのか?」

「とけたていうより追い出された。俺は根っからミュージシャンだからなライブやれば金ぐらい取り戻せるさ。」

相変わらずだ。

「トウマ、ひどい。あんたが私との約束が忘れてたたんじゃない。」

女が甘えた声をだす。

ヤレヤレあいかわらずだなあこの人は一時期落ち着いたとおもったがまた派手に遊んでいるようだ。

「俊哉、久しぶりだなあ。今日は楽しめよ。」

爆音で香水の匂いがする車に乗り込む。

いつもサチの乱暴運転の軽トラで走る道を派手な爆音のする車で走る。

なんか違和感を感じるのはなぜだろう

派手に遊ぶ昴を羨ましくおもういっぽういざ遊びに連れだされると疲れる。

ヤレヤレ、子育て兄さんなんて卒業してやる。

僕だって年頃の少年らしく遊びたいんだから。



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