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子育て兄さん奮闘記  作者: アゲハ
子育てのはじまり
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子育て

子犬に子馬しまいには赤ちゃん!

16歳の俊哉はてんてこまい。

学業どころじゃない状態、乳兄弟の昴はのんきにきままにすごしているのにと文句。

星砂家は、『ドロフィーヌ学園』という中等科から高等科まである学園の経営者だ、中等部は横浜か奥多摩で選べて、奥多摩組は全寮制だ。

家に帰るのは無理だが授業を受ける受けないは自由なので中等部から寮に入る子は多い。 寮に入るとお金はかかるがスパつきの施設も使い放題なので、お坊っちゃまお嬢様も多かったりする。

授業はビデオの僕でも試験をパスすればだいじょうぶなので楽だけど。

それをいいことに子育ておしつけるサチ姉だ。

うわーこんなチビつれてくるなサチ姉。

まだ目が半分開いたぐらいの小さな子犬三匹おしつけられてんやわんや。

捨てる飼い主も無責にだよ、本来ならお母さんと一緒にいるはずなのに、人間の身勝手で捨てられて、サチ姉が情をかけてしまう気持ちもわからなくもない。

「俊哉、ごめんね。キクさんがギックリごしになっちゃったの。私も今日はアゲハの手伝いいかなきゃだからお願い。」

菜穂を置いていく。

「ああごめんちょっとあづかってて。」

大泣き大暴れの末娘のチカを晋作が置いて行く。

みんな僕をなんだと思ってるんだか。

とにかくミルクて、僕、高校生なんだけどな。

子犬三匹にミルクを飲ませお尻を指すってやる間にチカは泣きやんで大人しく絵本を見始めた菜穂のとなりに座った。

チカぼうの相手しながらだと辛い。

子犬達の入ったバスケットはチカの手の届かない机の上に置く。

大人しくて抱っこも上手な菜穂なら安心できるが乱暴なチカは危険だ。

本にあきたのかトコトコ近づいてくる。

「ニイニ、ワンワン。」

子犬のことじゃないな。 ウチにいるホワンのことを言っているのだろう。

「ホワンならいつものとこにいるよ。」

ホワンのお気に入りの上に登る階段の下に菜穂が行く。

暴れだしたチカを抑えに行く。

「イタタ、痛い。」

髪引っ張られるは蹴られるはさんざんだ。

「おとなしくしてて。」

とにかくお菓子とテレビでだまらせる。

ハアーなんで新学期早々からこんなめにあうんだか。

しかも薄情なことに誰も手伝ってくれないし。

ホワンのとなりで大人しく座っている菜穂を見てると同じ乳姉妹だとは思えないなと思う。

まあ僕と昴も似てないから同じお乳は関係ないか。



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