八雲家の場合 もしも八雲紫が料理をつくれたら
東方もしも幻想郷シリーズ
今回は紫ちゃんです。
さて、サブタイトルのように、もしも紫ちゃんが料理をつくれたら?という話しです。
何故か甘くなってしまったので、ブラックコーヒーを用意するのをオススメします。
この世のどこかにあると言われるマヨヒガ(迷い家)。
その名の通り、一度迷い込んだら二度と出てこられないといわれている。
そこに住むは幻想郷の管理者にして妖怪の賢者
【神隠しの主犯】八雲紫
その八雲紫の式であり、九尾の妖獣
【隙間妖怪の式】八雲藍
更にその八雲藍の式であり、猫又
【隙間妖怪の式の式】橙
よく胡散臭いだのなんだの言われ、家事が出来ないと思われる紫だが、実はプロレベルで家事が出来る。
ただ、外でそういう場面がない|(というかあるような場面に出くわさない)だけなのである。
しかし、気に入ったり好意を持っている相手に対しては、自ら出向いたり、招き寄せたりして、自身の手料理を振る舞うらしい。
とある亡霊姫によると、「一度、紫の作った料理を食べたことがあるけど、言葉にできないくらい美味しかったわ〜。」だそうだ。
|(ピンク色の球体宜しく、呼吸感覚で食べ続ける彼女に、味もなにもないと思われ(ry )
つまり何が言いたいかというと・・・
「お呼ばれしちゃいました。」
「なにを変なこと言ってるのよ、夢。」
わたくし、夢はただいまマヨヒガに(拉致られて)います。
そして何故か紫ちゃんと向かい合うようにして座っております。
「拉致じゃないわ。連行したのよ。」
「どちらも大差ないよ。というか心を読まないでください。」
さて、どうして私はここにいるのでしょうねぇ・・・
いつものように家で寝ていたはずなんですが・・・
「無理ね。」
「即答ですか。」
「だってあなたの考えてることなんて、なんでもわかるんだもの。」
えっ、なにそれ嬉しい。
「それで、どうして私は連れてこられたのでしょうか?」
「あなたに逢いたかったのと、私と結婚してほしかったから。」
「そんな理由で連れてこないでください。そして私で良ければ。」
「嘘!ほんとにいいの!?」
「はい、(3割)嘘です。」
あ、転けた。というか、初対面な筈なのに求婚された理由がわからない。
いや、別に紫ちゃんと結婚出来るなら理由なんていらないんだけど。
考えてもみてください。紫ちゃんと夫婦になれるんですよ?
そうなると、紫ちゃんの式の藍さんや橙が従者になるんですよ?
そしたら、あのモフモフの尻尾をもふもふ出来るんですよ?
モフモフがもふもふでフルもっふるなんですよ?
贅沢の極みじゃあぁりませんかぁ。
「まあいいわ。それより、せっかく(連れて)きたんだから、私の料理をご馳走してあげましょう。」
「あれ?紫ちゃんが料理するんですか?藍さんじゃないんですか?そもそも、紫ちゃんが料理なんて出来たんですか?」
絶対みんなおっかなびっくりですよ。
「藍は昨日から橙と出掛けてるわ。それと、他の八雲紫はどうか知らないけど、私は出来るわよ。だって私は、あなたの(世界の)紫なんだから。」
「ちょっ!メタい発言はやめなさい!!」
ほんと色々危ないから。多分。
「大丈夫よ、問題ないわ。多分。」
まあギリギリといったところですかね。
「まあそれはそれとして、とりあえず紫ちゃんの手料理を食べさせていただきたいんですが。私の為に振る舞ってくれるのでしょう?」
「えぇ、存分に振る舞ってあげるわ。あまりの美味しさに私に求婚するくらいにね?」
そこまで自身満々に言われたら期待しちゃってもいいですね。
「別に求婚するのは構いませんが、失望させないでくださいね?」
「うふふ、それじゃあ待っててね。すぐに作ってくるから。」
そういうと紫ちゃんは席を立って台所のある部屋に入っていった。
〜賢者料理中〜
10分程すると、紫ちゃんが料理を乗せた盆を持って戻ってきた。
「おまたせ。どうぞ召し上がれ♪」
そういってテーブルの上に置かれた料理からはいい匂いが漂っていた。
「では、いただきます。」
あまり匂いだけに集中するのも悪いので、早速紫ちゃんの料理を食べてみる。
(パクッ)「・・・美味い。なにこれ凄く美味しい!」
「喜んでもらえてなによりだわ。あなたの好みに合わせてつくったんだもの。」
「そうなんですか?というか、なんで私の好みなんて知ってるんですか。」
普通なら怖いと思うんでしょうが・・・
「愚問ね。あなたのことならなんでも知ってるわ。例えば、あなたの机の上から2番目の引き出しに・・・「うわわわわ!そんな個人情報を言わないでください!!」はいはい、わかったわよ。」
流石に個人情報は色々と危ないですねぇ。
「ハァ・・・ハァ・・・、ほんと個人情報は流さないでくださいよ・・・。」
「うふふ、ごめんなさいね?あなたの慌てふためく顔が見たかったからつい♪」
よし、許す。
「さいですか。それより、ご馳走様でした。ほんとに料理出来たんですね紫ちゃん。凄く美味しかったですよ。」
「お粗末様でした。それとさっきも言ったけど、私はあなたの(世界の)八雲紫なんだから料理くらい出来て当然よ。仮に八雲紫が100人いたとしたら、そのうちの一人が、運動神経が抜群だったり、式をもっていなかったり、そもそも妖怪じゃなかったりするでしょう?それと同じよ。私はあなたが知る八雲紫だから、あなたが思ってるように、料理が出来るのよ。」
なるほど、つまりこの紫ちゃんは私の知る八雲紫で、それがこの世界にいると。
「そうなんですか?だったら、私は幸せものですね。こうして紫ちゃんに会えたんですから。」(ニコッ)
「そ、そう//////それはよかったわね//////」
あ、赤くなった。誰が見てもわかるくらい照れてますね。
あ、そろそろ時間ですね。
「はい。それと、そろそろ時間なので帰らせていただきます。」
「あら、もうそんな時間?だったら、今日は泊まっていったら?」
「非常に魅力的かつそそられる申し出ですが、あいにくと忙しいので無理ですね。」
「そう・・・それなら仕方ないわね。」
「すいませんね、せっかくの誘いを断ってしまって。」
「いいのよ、気にしないで。元々私が連れてきたんだからそれくらい大丈夫よ。」
まぁ私としてはむしろ泊まっておきたいんですがね。忙しいからそれは出来ませんし。
「ほんとにすいません、ではそろそろ・・・」
「わかったわ。(クパァ・・・)さあどうぞ、これを通ればあなたの家に帰れるわ。」
そういうと紫ちゃんは自身のやや後ろ側にスキマを開いた。
「まあ無理矢理でしたけど、今日はありがとうございました。」
そういいながら、私は外に帰る為にスキマに向かって歩きだす。
「そうそう、一つ忘れ物をしてました。」
ふと、スキマの手前で足を止めた私は、紫ちゃんに向かって歩きだす。
「?忘れ物?」
「えぇ・・・ん(チュッ)」
「っっっっ!!!//////」
私の忘れ物、それは・・・
「ふふふ♪それは今日のお礼ですよ♪では、また会いましょう、紫ちゃん♪」
突然キスされてもの凄く赤くなった紫ちゃんの顔を楽しみ、私は外に帰る為にスキマに入っていった。