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零細正義の組織の家計簿-2

〈2〉

 

 説明しよう!!

世の中には、『悪の組織』が存在する。

悪の組織とは、いわゆる『世界征服』を最終目的とし、悪の首領を筆頭に、悪の怪人たちを量産し、社会秩序に攻撃を仕掛ける集団だ。

また、悪の組織があれば、それを倒すための組織。すなわち『正義の組織』も存在する。

警察などで対応することの出来ない、悪の組織に対抗する為に、国家規模や個人規模で作られた大小様々な戦闘チームだ。

何を隠そう。

航輝は《スターライツⅤ》と呼ばれる、正義の味方なのだ!!


ひと昔前、これら悪の組織が乱立し、各々の野望を実現する為に跳梁跋扈していた時代があった。もちろん、正義の組織も多数組織され、各自戦いを繰り広げていたのだ。

しかし、いつの頃か『悪の組織』は衰退してゆく。

何故か!?

それには、大きく二つの理由があった。


第一に、【協力してくれる者が少ない】

悪の組織であれ正義の組織であれ、『組織』と名がつくものが活動してゆくには、当然、金がかかる。

しかし、世界征服を目標に掲げる悪の組織に資金を提供してくれる企業などあろうはずも無い。

そう、悪の組織は自力で財源を確保しなければならないのだ。

悪の組織としての活動……侵略活動で何らかの資金を手に入れることが出来た場合を除いて、多くの悪の組織では、首領の個人的資産や構成員の会費などにより賄うほかなかった。


第二に、【準備に費用が掛かる】

正義の味方は「いつもの武器」を使い「一回二回程度のパワーアップ」をすれば良い。

これに対して、悪の組織はどんなに強力な怪人を送り出しても一回限り、中には爆発して消滅してしまうモノも存在する。

せっかく組織の資材と財力を費やして開発したのに一回の戦闘で失われてしまうのだ。

これは、費用対効果という意味では非常に効率が悪いと言わざるを得ない。

さらには、戦闘員も多く揃えなければならず、侵略方法も毎回考え直さねばならない。

ただでさえ、資金を集めることが難しい悪の組織だ、そんな準備を毎回しなければならないとなれば大変な負担となる。

このようなデメリットだらけの組織を長く続けようという酔狂な人間がそう多くいる訳はない。悪の組織は徐々に衰退し、今まさに減少しつつあるのである。

さて、『悪の組織』の減少した場合、全盛期乱立した『正義の組織』はその後どうなるのだろうか!?

この先は、今しばらく航輝達《スターライツⅤ》の活躍を追っていこう!!


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