プロローグ 何があったのか。
はじめまして、げんぶと言います。
読みにくい文章だと思いますが、大目に見てください。
昔々、ある村にごくごく平凡な青年が居りました。
その青年はとてもとても心が優しく、村の人からも好かれておりました。
青年も退屈でも長閑な日々を過ごしておりました。
でも、そんな日々は脆くも崩れ去ってしまうのでした。
魔王の軍勢が青年の村を焼き払い、蹂躙し、そして殲滅していったのです。
青年は運よく生き残りましたが、青年の目の前で父、母は殺されました。
隣に住んでいたそばかすがチャームポイントの幼馴染も青年の家の反対側に住んでいたパン屋の息子もみんなみんな魔王の軍勢に殺されてしまいました。
翌日の朝、青年は何もなくなった村の広場で誓いました。
「絶対に魔王を倒す」と、その日から青年の顔から笑みは消え、常に憤怒の表情を纏うようになりました。
それから数年、青年は伝説の剣に出会いました。
その剣で魔族を多く斬り捨て、いつしか彼は「勇者」と言われるようになりました。
また時は過ぎ、青年は国王から呼ばれ、「魔王討伐」を命ぜられました。
すぐに青年は旅立ちました。
最初は一人で、次第に仲間が集まりました。
力自慢の戦士、華奢な体からは思いもよらないほどの高威力の魔法を操る女魔法使い、誰もが振り向くような美貌の持ち主の女エルフ。
この三人はどんな困難も青年と共にしてきました。
いつしか青年は昔の笑顔を取り戻していきました。
そして、迎えた魔王との最終決戦。
戦いは数時間にも渡り、両者共にボロボロでした。
最後に勇者は旅を共にしてきた仲間達の声援を力に変え、魔王の心臓を貫きました。
魔王は不敵に笑むと立ったまま事切れました。
国に帰った青年は歓迎されました。
ですが、青年の幸せはまたも崩されました。
原因はある貴族の娘が青年に求婚して、断られたことでした。
それを恨んだ娘は元老院に努める父に頼み、青年たちを「国家反逆罪」で国から追放、更には暗殺者までも送り込み、青年たちを殺そうとしたのです。
青年たちは自分たちを襲う理不尽に耐え、逃げました。
その逃亡劇も終わりを迎えました。
気が緩んだ隙を暗殺者たちに襲われ、青年たちは瀕死の重傷を負ってしまいました。
死の寸前、青年は願いました。
「願わくば、この理不尽を与えた者たちに復讐をするだけの力を」と。
そして、青年は力尽きました。
目が醒めると、窓からは朝日が差し込んでいた。
「む…。懐かしい夢を見たな。」
自分の隣を見ると、そこには一糸纏わない少女が眠っていた。
「そうか、これから始まるんだな。」
そう呟くと、窓の外を時間が来るまで眺め続けた。
何が始まると言うのだろうか。
それがどういう結果をもたらすのか、それは分からない。
私は、こちらの他にもTINAMIと言うサイトで二次創作小説を書いています。
是非、興味を持った方はユーザーネームは変わらないので見に来てください。