3 雨に呪われている
雨というとたいてい良いことがありません。
雨が降ってよかったことと言えば、小学校のときに、クラスレクのドッヂボールがなくなったときか、持久走がなくなったときか、体育がなくなったときだけです。
そういうときだけは雨を求めるので勝手なものですね。
さて、私は雨男や雨女というわけではないのですが、雨に呪われた人生を歩んできました。
まず、雨によって持っていた紙の冊子や本が濡れ、ゴミのようにくしゃくしゃのデロンデロンになったことが何回もあります。
自分の不注意もひとつの理由ではあります。ですが、普通こんななるかよ、洗濯された生徒手帳じゃんかよ、というレベルには何度も到達しました。
また、大雨が降っているのになぜかノーマル傘をどこかに置いて行き、折りたたみ傘しか手元にないという詰みシチュにも遭いました。案の定妖怪濡れ濡れザウルスになりました。ザウルス……?
そのときは、濡れ過ぎて右袖が透けてしまいました(傘を左手で持つため右が濡れる)。それを隠すために上着を羽織ったところそれも湿っているという、どこへ行っても雨を感じられる素晴らしいシチュにも遭遇しました。
雨のせいで青春の思い出を書き換えられたこともあります。
良いことがあった試しがないのです。
これからも、髪がボサボサになったりびしょびしょになったりと様々な状態へと私を導いていくでしょう。
それでも強く生きていく不屈の精神を培えというメッセージを与えるのが彼の役割なのだと思います。
いつか良いことをもたらしてくれる日を待ちつつ、私はこれからも雨に打たれる人生を歩みます。
【次回の更新】
本日7月19日の19時50分
「おもしれーって思った瞬間」
を予定しております。