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この世界

「デベステッド・ワールド...?」


 デベステッド...つまり荒廃した世界ということ。

 なるほど、確かに周りの景色を見ればそう名付けられるのもわかる。


 改めて、凄い幻想的だ。人が紡いだ文化が廃れ、植物が飲み込み、本来相反する自然と人工が混ざりあっている、そんな少し物悲しい景色。


「うん、この世界は至るところにこういう昔の文明の跡がたくさんあるからそう呼ばれてるんだ。」

「...昔ってことは、今は別の文明があるってこと?」

「そうそう、なかなか鋭いね。昔に文明が科学に特化した文明なら、今に文明は魔法と科学、両方に特化した文明って感じかな。まぁ、科学の方はまだ旧文明ほど進んでないけど。」


 魔法...確か、もといたと思う世界には存在しないと言われていたもの。そんなものがある世界なんて、ちょっとワクワクする。

 そう、異文化に少し興奮していると、その人が


「えっとさ、君ってこれからやろうって思ってることとかある?それか行く当てとか?」

「特にないかな。」


 すると、その人は嬉しそうに笑った。


「じゃあさ、一緒に旅をしない?」

「旅?」

「そう。色々な国とか、こういう都市とかを見て回ったりするんだ。どうかな?」


 旅か、面白そう。何より、彼は何だか信頼できるような気がする。


「うん、行ってみたい。」

「そっか、これからよろしくね、えっと...名前は...?」

「名前...」

「...やっぱ、思い出せない?」


 名前。それすらも思い出せない。いつか思い出す日が来るのだろうか。それすらもわからない。


「...レイ。」

「え?」

「君の名前。ちょっと考えてみたんだけど、どうかな?」


 レイ。何だかしっくり来る。

 うん、いいかも。


「いいと思う。」

「そっか、良かった!じゃあよろしくね、レイ!」

「よろしく、えっと、」

「ああ、ごめん。まだ名前伝えてなかったね。」


「俺はシロ。よろしくね。」


 彼はそう、優しく微笑んで手を差し出した。


しばらくはあっちのコピペになるから早めになっております。

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