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あの本の名前は何でしょう  作者: 下手な小説家
3/4

003話

誤字脱字等あったらご指摘お願いします

 ──レギト・ノーヴァ──



 職業:詩の語り手(ウタノカタリテ)




 固有(ネイティブ)スキル:多重(マルチ)詩唱(アリア)


 効果:多重読破が可能


 継続(コンテニュー)成長(グロウ)スキル:英雄


 効果:代々受け継がれるスキル。このスキルを受け継いだ者は──を討伐もしくは封印、そして他者に託さないと ── ない。託した者は継続(コンテニュー)スキル:───を獲得する。他者に託すまで自分のステータス上昇率と

 ステータスが1.5倍上昇。 ──の封印阻害。その他の封印系魔法も妨害可。(ステータス差が拮抗もしくは圧倒的に優っているしている場合に限る。)このスキルは英雄と他者から認められるほど強くなる。




知恵(ウィズドゥム):730=SSS

(ストレイフ):32=E

速さ(べナスディ):48=E

耐久(エンデュラス):673=SS



※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※£※



「知恵と耐久がS越えか...いくら英雄のブーストがあったとしても、この歳で破格のステータスだな......」


誰からも教えてもらった事がないのでステータスの相場がわからない。

だが、レギトが幽霊でも見たような驚いた顔になっているので、悪かったのだろうか...


「れ、レギト?もしかして僕のステータス悪かった......?詩の語り手(ウタノカタリテ)とか聴いたこと無いし...」


ノーヴァが知っているのは世間でもメジャーな職業のみ。剣聖とか、魔法帝とか、守護神とか、韋駄天とかだ。

どれも力や知恵、耐久、速さに補正がかかるもので、自分の素のステータスのどれかにプラス200ぐらいされ、そこにスキルが加わると、それだけでステータスがA判定まで行く者も少なくない。


「いや、逆だ!逆ぅ!お前、その歳でもう判定がSランクまでいってんだぞ⁈破格だ!は・か・く!」


目を爛々とさせ、こちらを見てくる。


「は、破格?...ウッ───!」


ガバッとノーヴァの手を強引に取ったかと思えば上下に力強く振ってくる。誰が見ても興奮していると一目瞭然でわかる程には、はしゃいでいる。少し生えている無精髭さえも上向きになって喜んでいるように見えた。


「れ、レギトおぉぉおぉ〜、ど、何処が破格なんだぁぁぁ〜」


手を振られていることにより、少し舌を噛みそうになるが、なんとか体の揺れを抑える。

揺れを抑えようと必死になっている事には気づかず、そのまま質問に応答する。


「まず、その見たコトのねぇ職業だ!詩の語り手(ウタノカタリテ)ってなんだ!何が出来るんだ!?そして次に多重(マルチ)詩唱(アリア)固有(ネイティブ)スキルなんて世界でもごく僅かなヤツしか持ってないんだぞ!?で、最後にそのステータス!まだ(おさね)ぇ子供のステータスじゃねぇ!歴戦の魔法使いのステータスだ!」



とりあえず一度レギドに落ち着いてもらおう。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



「ふぅ〜。すまねぇ取り乱した」


顔を申し訳なさそうに少し歪め、しっかりとしたスキルの説明を始める。 


「まず、その知らねぇ職業、詩の語り手(ウタノカタリテ)だ。俺の職業は科学創生。こうやって材料さえあればなんだって作れる」


そう言うとレギトは、ポケットから試験管と、すぐ近くに置いてあった瓶の蓋を開け、薬草を取り出す。

その両者をくっつくぐらい近くに置き、右手を近づける。

そして───


「【生まれ、変わり、甦れ!】【科学創生!】」


と、超短文の詠唱を口にだす。

するとたちまち、薬草と試験管が青白い光に包まれ、融合、創生を始める。


「はへぇ...」


初めて見た光景に思わず呟きを漏らしてしまう。


その二つは天に上がり、クルクルと回転を始めると光が段々と弱くなってくる。

そうすると、今度は地に落ち、完全に地に落ちきった時、青白い光は無くなり、そこには今まであった薬草や試験管は消えており、綺麗な回復薬(ポーション)が出来ている。


「す、凄い!とっても綺麗なポーションだね!!!」


感嘆する。賞賛する。



本当に綺麗なポーションで、透き通った青の色、晴天の空の様な色をしている。

なんでも治せてしまいそうな不思議なポーション。



手に取って振ってみると綺麗にコポコポと音が鳴る。試験管の上部についている木のコルクからは、上品な木の匂いが鼻の奥をツンとさせる。


「これが科学創生だ。で、お前のはなんだろうな...語り、詩...絵本とかに作動させてみるか?」

「んぅ?」


そういうと、徐にテーブルの上に置いてあった本に手を伸ばし、コチラに渡してくる。

その本の内容は数ページめくるとすぐわかった。レギト・ヴィヴァント、有名な英雄譚。自分の持っている物と表紙が少し違うので戸惑ったが、これは英雄譚に違いない。


...埃も被っていない。最近読み返したのだろうか。更にペラペラとめくると段菊の花で作られた押し花の栞が挟まれてある。


「んで、これをどうするの?」

「何か感じねぇか?、こう...頭の中に文字が浮かんでくる感じが...」

「いや、何も...」


もう一度本を手に取る。今度は目を瞑り、頭の中をカラッポにして、浮んでくる言葉だけを探る。

......何も出てこない...しいて上げるとするならば───


「は、腹減ったぁ〜」

「ハ、ハハハ!そうか、そうだなぁ!まぁしゃあねぇ。ボチボチ探していくか」


一緒に台所に行き、レギトの手伝いをする準備をする。


「んぁ!あんま食材がねぇな!いっちょ買いに行くか...はぁ...めんどくせえなぁ...」

「ん?買い物行くのか?なら僕も行こうかな!」

「おう!なら準備してサクッと買いに行くかぁ〜」











たぶん次で進展があるはず...多分...

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