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大義名分

作者: monmon
掲載日:2023/01/24

人気急上昇中のとあるアイドルグループ

そのメンバーの一人が緊急会見を開いた


女が場にあらわれると一礼

シャッターライトの光で会場が白く包まれた。


いつもは可憐でゆるふわなオーラが、

正装の力で堅くまとまりのあるオーラを印象付ける。



アイドル「今日はみなさんにお伝えしたいことがあります」

アイドル「C子のアイドル活動停止の理由についてです」

アイドル「この会見はグループとは無関係であり、私の意思でこの場にきています」



C子は同じアイドルグループの一員であり、

先月より体調不良を理由に活動を停止していた。


ファンたちは公式に詳細の発表を求めていたが、今日まで新しい情報はない。

ゆえに、この会見は、ファンたちからの大きな注目を集めていた。



アイドル「私たちのグループでは、ある人物を中心にイジメが横行しています――」



アイドルは語った

同グループで切磋琢磨しているB子が、C子を執拗にイジメていたことを。

B子のことを、よきライバルだと思っていただけに、とても悲しいということを。


***


会見後の反響は大きく、

SNSを中心に、彼女の告発を称える声が伝播した。


ほどなくして、B子はグループを脱退。

C子は、徐々に表舞台に顔を出すようになった。




――――――




A子は、C子の家にきていた。



A子「んーじゃ、そろそろこれからのことでも話し合おうか」



時計の針はまもなく10時をまわろうとしていた。

カーテンから覗いた夜空には、星がまばらに輝いている。



C子「まずは計画通りに進んだことに乾杯」

A子「いやー、C子には恐れいったよー」

C子「もともとは演技派を目指していたわけだし」

C子「でも、意外とプロデューサーの素質もあるのかも」

A子「C子は何でもできるもんな~」



A子はアイドルらしからぬ行儀で、

缶ビールをグイグイと飲んでいる。


...

その姿を見たC子は

話を急ぐことにした。



C子「まずはあなたが得た戦利品の整理から」

A子「うぃ!」

C子「1に知名度、2に印象、3にB子の人気の一部...って、聞いてる?」

A子「うぃ!」

C子「...」


漫画の世界じゃあるまいし

さっき飲み始めたばかりじゃない...

でも、こういうところが才能でもあるのよね。



C子は頭を抱える素振りをみせたが、ほんの一瞬だけ。

今日はA子と楽しく飲むことに決めたのであった。


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