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14話-5
-?月?日-学校、屋上の手前の階段
-マリア視点-
「…ほう…貴様らだけか」
『貴方達の思惑に乗ってあげたわ』
「ふん…四人で来たのなら
少しは勝機があったものの」
『少し…ね…
一体、どれ程のものと考えてるのか
お聞かせ願いたいわ』
「……まぁ、どちらにしろ同じだ
…全滅の可能性が低くなった分賢い選択なのかも知れん」
『…ナメて貰っては困るわ
これでも、前の世界では立会人だったのよ』
「…少しは他より出来る…いや、出来た
それだけだ
後は未熟者と貴様で何が出来る」
「!!」
『…千歌ちゃんと私をナメないで欲しいわね…』
「わ…私は…
…そう簡単に終わらない…!!」
「フン
口だけは一人前だな」
「…実力でも示して見せる…!!」
「…やってみろ」
『チカだけじゃない…!』
マリアは口に飴玉のようなモノを含み
飲み込んだ
『私だって…世界の管理者……』
マリアの背中に羽根が現れる…
『……天神よ!!』
第14話 それぞれの戦い