14話-1
-?月?日-PM9:23、学校廊下
『…はぁ…はぁ…』
「いたぞ!あそこだッ!」
『くッ…!』
-タッタッタッ…-
「追え!」
「…逃がすかよッ!
喰らえッ!」
『!!』
-ドゴンッ!-
「…仕留めたか?」
「ははっ…当たり前だろ……力を持たないただの人間同然の世界の管理者があれを喰らって平気な訳がない」
「それもそうか
……しかし、威力は制限したんだろ?
もう少しなんとかならんのか?
奴の居た扉の前が目茶苦茶だ」
「仕方ないだろう?」
「…さて、奴の死体を確認して引き上げるぞ
そろそろ他の連中もカタがついた頃だ」
「…奴の死体が見分けがつかなくなるくらい木っ端みじんになってなけりゃあな」
『…心配してくれてありがとう』
「……へ?」
-ドグォオンッ-
-マリア視点-
『ふぅ…少し危なかったかもね』
マリアが居た部屋は彼女の本来の力を取り戻す事の出来る
部室だった
彼女は
そこまで、敵をおびき寄せる事で一網打尽にするつもりだった
「…隊長、そっちも終わったみたいですね」
『エンドにリィファ…チカもちゃんと居るわね』
マリアは満足そうな笑みを浮かべた
(……でも、いくら少なくなっていると言っても数が少なすぎる…
でも、これ以上何人もいるように思えない…
…どういう事?)