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13話-4
-回想-
-8月13日-PM0:07、槻白邸周辺
-エンド視点-
追い詰められている…
俺は
…リリィと俺は…
昔から
それこそ、四、五歳くらいの頃から
ずっと…ずっと一緒だったのに
…正直な話
アイツの事を一番わかっているのは
俺だと思っていたのに…
-ヒュンッ-
『くっ!』
-キィンッ-
なのに…
俺は…なんで……
「いい加減…諦めたらどうかな?
エンド…」
『なんの…話だよ…リリィッ…!』
なんで、コイツと…戦っているんだ…?
「だって、エンドの攻撃には迷いがある」
『何処がッ!』
-バシュンッ-
俺は左手のハンドガンを放った
しかし、リリィは簡単に避けてみせた
「…ほら、ね」
リリィは弓を引く
そして離した瞬間
弓から無数の光が放たれ俺を狙った
『その攻撃は…!』
俺はハンドガンと右手のナイフを"ガンモード"に切り替え構えた
『"知ってる"んだよ!』
銃から無数の弾が飛び出し
光を撃った
「…甘いよ」
『なっ…!?』
後方から光が飛んできて、俺を撃った
『ぐぁッ?!』
「チェックメイトだよ
エンド」
-シュバババッ-
前方からの光をまともに受け
俺はその場にしゃがみこんだ