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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
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12話-3

「嫌ぁああああッ!!」

誰かの悲鳴が頭に響いた

でも、それが誰の声なのか

俺にはわからなかった



槍の刃はすでに俺を貫通し


俺の後ろで鮮血で刃を湿らしていた



「……()ったな」


俺は痙攣しながら槍を掴む


息も絶え絶え


目も虚ろだ


『…が…あ…あ…ぐ…

………ふ……ふふッ』


とても苦しい


けど、俺は笑ってみせた


出来る限りふてぶてしく


そして、言った


『……それは……こちらの台詞だ…!』



そこで俺の思考は暗闇となった






-ズシュッ-


「……!」


ミイラ男の胸に銀色に輝く刃があった


先のような短剣…ナイフでは無い


日本刀ほどの長さでありながら


しかし、それは両刃剣であった



ミイラ男が後ろを見る



そこにあったのは


二人の影が重なり合った場所


…そして、その影に輪郭が縁取られて行く


そして、徐々に徐々に立体へと…


やがて、現した姿は


蒼い髪と同じ色をした瞳

そして、漆黒のニット…


藍坂由月に他ならなかった



『……秘技・影浸隠刀

とでも言おうか』

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