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12話-2
レ「………」
リリィ:「………」
『手前ら……』
エ:「ぐ…り…リリィ…!!」
リィファ:「レイブン……くっ…」
ミイラ男が槍を構えた
「余所見は禁物と言った…!」
『……チィ』
エ:「隊長……リリィは俺が相手します」
リィファ:「レイブンは私が…だから……」
『!
わかった!』
(そうだ……コイツを…止めないと…
俺の…俺の後ろには皆が……イヴが…)
俺は左手で自分の左目を押さえる
右目に光が宿る
俺は集中していた
奴の魂をとらえようと
「そんな瞳で私を捉らえられると思うな!」
ミイラ男は跳躍した
そして、俺目掛けて槍を振り下ろした
「ハルバードの錆となれ!」
俺はナイフを構えた
(奴の魂を捉らえられなくても…
空気の流れを見切れば奴の動きを正確にトレースする事は可能なはずだ…!)
『そんな月並みな台詞ッ!!』
(見切った…!
そこッ!!)
-フォンッ-
槍の直線を潰すようにナイフで曲線を描く
-バキンッ-
…………!?
ナイフの刃は砕けていた
(ナイフが衝撃に耐え切れなかった…?!
…ぬかった…!?)
-ザシュッ-
槍が俺の胸を貫いた