79/211
12話-1
-8月13日-AM0:00
『お…前……?!
……反逆の使徒!!』
「………クスッ」
『!?』
"ミイラ男"は笑っていた
その呪札のような…テープみたいな包帯を纏った奥で
「ゆづ兄ぃ…これは…」
「これは…ゆづ兄ぃ…」
「………イヴ」
『ッ!』
(やはり狙いは…
やるしかないか…!!)
『リィファ!エンド!』
「わかってるさ!隊長!」
「行きます!」
二人は家の近くに潜伏していた
護衛の為だ
俺はテーブルにあったフォークを短剣に精製し
三人でミイラ男を狙った
その時だった
-ババババシュンッ-
-フォンッズドンッ-
「うあッ!?」
「きゃっ!?」
リィファとエンドが攻撃された
しかし、ミイラ男じゃない
『な…!?』
「…余所見は禁物だ」
『くッ!』
ミイラ男は槍を精製した
リーチの関係上
先手を取られる
俺はとっさにバックステップで下がった
そして視界を上に広げた
ミイラ男の上に二人の人影……天神だった
『…生きていたのか
……そして、反逆の使徒側についたのか
リリィ、レイブン』