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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
77/211

11話-4

-同日-PM6:12、繁華街


『ん?

…もう、こんな時間か

そろそろ帰らないとな』


「…本当だ、時間経つの早いね」


『…仕方ないな、帰るか』


「待って!

…その前に…寄りたい場所があるの」


『うん?

何処だ?』


「あそこ」


瑠名が指差した場所は山を少し登った場所にある展望台だった


…ロープウェイを使えば15分程度で着く


それくらいは許容範囲だった






-同日-PM6:34、展望台



「綺麗だね…ここからの景色は」


『そうだな…』



夕闇に染まりつつある景色は


俺にも少しばかり、Senchimentaruな気持ちにさせた


それと、同時に前の世界での…展望台の思い出を思い出していた



そこでは"瑠奈"との思い出より

"沙由"との思い出が多かった


それに、俺が消えたのも展望台の近くだった


「…ねぇ、お兄ちゃん」


『何だ?』


「私ね………ううん何でもない」


『何だよ?それ…』


「何でも無いの!

それより…」


『うん?』


瑠名はこちらに向き直り、


微笑んだ



「今日はありがとね

楽しかったよ」






…でも、俺は…





『ああ…』





…その笑顔が哀しそうに感じたんだ…





『…俺も楽しかったよ』

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