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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
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10話-3

私は願った


標的は私では無いと


でも、通り魔は私に向かって突っ込んで来た


その時、私は…


『誰か助けて!』と叫んだ


…でも、誰も助けてなどくれなかった


私の目の前に立った男は


その包丁を私に向けて振り下ろした


私は必死に避けて…車道に飛び出していた


私のすぐ近くまで車が迫っていた


今度は『死にたくない』と願った


その時、向かい側の交差点から飛び出す姿が見えた



………私は車に跳ねられた









-現在-AM11:58、同所




『うううう……』


(い、嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ…

助けて…誰か…助け…て…)


私はそのまま俯いて震えていた




…その時だった


『…瑠名』


「……………

……お兄ちゃん?

お兄ちゃん!!」



私は由月に抱き着いていた







………あの時、向かい側の交差点から飛び出したのは…由月だった


そして、私を助けようとした


お兄ちゃんに引っ張られるようにして私は車に直接跳ねられはしなかった


お兄ちゃんのお陰で私はなんとか一命を取り留めたが、


足は…跳ねられ、動かなくなった


それで、私は…通り魔の事がトラウマになり


外に出るのも…


人と逢うのも…出来なくなった


……由月…お兄ちゃんを除いて

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