7/211
1話-4
『…はぁ』
俺は仕方なく沙夜をおぶって下に降りた
「あ、由月
ご飯作ってよ」
『…あのなぁ、何で朝メシまで俺が面倒見にゃならんのだ?
姉貴だってパンぐらい焼けるだろ?
焼いて食えよ』
「だって、アンタの作ったご飯のが美味しいんだし、てか姉貴って呼ぶなって言ってんでしょ!」
『話を反らすな!』
「反らしてないわよ
アンタの作ったご飯じゃないと食べた気がしないのよ」
「私もゆづ君が作ったごはんがすき!」
「ほら、沙夜だって言ってるでしょ?」
『…チッ』
これはウチの姉貴…
義姉の槻白菜月
六年前…義父が亡くなってすぐ"組織"の暫定的なトップになった
本来なら俺がそうなるハズだったらしいが、
俺はまだ未成年だから的な(本当はもっとややこしい説明が必要だが、かえって解りづらくなるのでそういう事にした)理由で
俺が二十歳…あるいは高校卒業するまでは彼女がトップである
"組織"についてはまたいずれ説明しよう
「あ、ちゃんとあの娘の分も作って持って行きなさいよ?」
『わかってるよ!』