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8話-5
確実に俺の胃へのダメージは大きくなっていた
確かに美味い
だからと言って、いくらでも食べれる訳ではない
下手すれば、俺は成人男性の一日の平均摂取カロリーの十倍はOverしてんじゃないか
とか、そんな状態にある
だが、本当の試練は
まだ、始まってさえなかったようだ
-同日-PM5:17、自宅
『…はぁ…はぁ…なん…とか家に着いた
くっ…胃の中が…』
「由〜月っ
晩御飯だぞぉッ☆」
(…姉貴…アンタ…絶対わざとだろ…)
「…どうしたんだい?
元気が無いぞ☆」
もはや、キャラの豹変ぶりに突っ込む気力さえなかった
「…晩飯は
お姉ちゃんが作ったんだ☆
ほら、早く!」
-ズルズル…ズルズル…-
俺は姉貴に引っ張られながら家の奥へと…
-ズルズル…ズルズル…-
(……え?
姉貴が作った?
姉貴が……ツクッタ?)
「ほぅら!お姉ちゃん特製のフルコースだぞ☆」
『…え…あ……』
(…あ…汗?
お、俺がプレッシャーを…いや…恐怖を感じているのか?!)
俺はその光景に恐怖を…全身で感じていた…