表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
55/211

8話-2

「わ、わかりませんか?」



何故か沙夜の頬が赤い



『…あの時って…どの時の事だ?』


「…そ、それは…」


沙夜は目を伏せ


頬はさらに赤みを増した


「……かづ君が消える前…言ったじゃないですか…私……かづ君の事……」


『ッ!!…あ…あれは…あの時…なんか…い、言わなかったか?』



「…自分は消えるからとかどうとか…

でも、今は関係ないじゃないですか…」


『それは…その…』




寝起きで頭が回らなかったのもあるが


俺は自分でも意外なくらい動揺していた



「わ、私は…かづ君がゆづ君になってもあの頃の気持ちは変わりませんよ…

ゆづ君はどうなんです?」


『お、俺は………

…………

…そうだな』


俺は目を閉じて


一瞬、考えた



『…まだ、それには答えられないな…

世界が…今、大変な時なんだ

決着…つけない限りは…』


「……かづ君」


『……今は由月だよ

…それに、君も沙夜だろ?』


「へ?」


その時、


-チュッ-


俺は沙夜の額にキスをした


「か、かづ君?!」


『…今の君に手を出したら犯罪だ

…と、

とりあえず、外で待っててくれ』


俺は沙夜を扉の外に引っ張った


その後、扉を閉めた


-バタン-


「…………」


-ボンッ!-


「ゆ…ゆづ君にオデコにチューされちゃったよぅ〜

ど、どうしよう〜」



沙夜は半分嬉しそうに頭を抱えていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ