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6話-4
-レイブン視点-
(くっ…痛ぅうう…
駄目だ…通信機器が完全に壊れてる…
何とかして隊長達に合流しないと…)
レイブンはコンクリートの塊を飛び越えようと考えた
しかし
『えっ…!?』
コンクリートの上の空が…無い
暗いとかそういうのではなく
…無い
存在していない…
『くっ…くそっ…仕方ない…
何処か…道を探すしか…』
レイブンは走りだした
5分後
『…はぁ…はぁ…』
(くそっ…どこにも…無いじゃないか…
どうすれば……)
すると、その時話し声が聞こえた
「そうか…
後は手筈通りにな
…5分以内に脱出しろ
私も下準備が終わり次第、そうする」
話し声の主はどうやら
電話で話してるようだ
そして、その主は…
(…!!
呪札のミイラ男!!)
「さて…下準備は後一つ…
…出てきたらどうだ?」
『!!
…くっ……』
「どうやら、貴様を始末しないといけない様だ」
(……勝てるのか?
隊長さえも勝てなかった相手に……
……だけど
やるしかない…!!)