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6話-1
-同日-PM11:13
その街は不気味な程に静まり返っていた
薄暗い闇の中…
俺達はフォーメーションを保ったまま
街の中心部に向かっていた
ここに奴らが本当に居るのか疑問に思えたが、
マリアがいくらあんな性格だと言っても、
天神関係で無意味な行動はさせない事は知っていた
だが…
(いっこうに奴らは出て来ない…
気配も感じない…)
『…マリア』
-「…わかってる、貴方の言いたい事は
でも、今日そこで何かを奴らが起こす事はわかってるの」-
『…なにかって何なんだ…』
その時だった
(----!!)
『散れッ!!』
俺が言葉を発すると同時に
俺達の頭上に巨大なコンクリートの塊が現れた
一瞬の出来事だった
俺は1番近くに居て…
反応が追い付いていなかったリィファを引っ張りながらコンクリートの落下を避けた
『ぐっ……マリア!』
-「待って!今、調べる!
そっちは全員の無事を確認して!」-
「…っ!!」
リィファは今、俺の隣に居る
レイブンとリリィとエンドを探そうと
半分混乱している頭で
能力を使いサーチした