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5話-4
「なら、私でよければ相談にのるが?」
『え…?
じゃあ……』
(………ん?)
『あ…やっぱいいよ』
「そうか…残念だ」
(…なんで、俺は…
相談しても分かる内容でも無いし、
相談すべきでは無い問題なのに…
なんなんだ?
この男……
不思議な感じがする…)
『…じゃあ、俺はこれで』
「そうか…また今度」
『……あ、ああ……』
俺は屋上の扉を開け階段を降りていった
「………フフ
ハハハっ
フハハハッ……」
…………
…階段
(全く…
何者だってんだ?
あの男
魂も…雰囲気も
何故か懐かしい…
そして、人を惹く力みたいなモノがある…
だが、同時に嫌悪感も抱きかねん…
訳がわからない…
何者だ?)
-〜♪-
(ッ!!
トッカータとフーガ…!!)
『もしもし…由月だ』
「…私よ
今晩、指定の場所に来て
反逆の使徒よ」
『…わかった』
-ピッ-
(また、イタチごっこになるのかな…)
俺は校舎を駆け降りて行った…