5話-2
『…で、今日以降どうなるんだ?』
「とりあえずは
貴方の言うイタチごっこを続けてもらうしかないわね
他の天神から情報が送られ次第
しらみ潰しにやって貰うしか無いわ」
『現状でのBestがそれか…
中々苦しいな…』
「…反逆の使徒の目的はともかく
方法もわかってないのよ?
それしか無いわ」
『…そうか、わかったよ』
-ガチャ-
そう言うと俺は部室から出た
(目的はともかく方法、か…
世界を元の世界に戻す方法なんてあるのか…?)
その時
-〜♪-
携帯が鳴った
俺は周囲に誰も居ない事を確認すると窓から屋上まで飛んだ
-タンッ…トッ-
-ピッ-
『もしもし…』
-「由月隊長ですか?
朝己…レイブンです」-
『どうした?
レイ……朝己』
-「報告です
昨日、潰した奴らの拠点ですが…
一切の手掛かりも見つかりませんでした…」-
『そうか…部長には?』
-「何も無かったなら報告しなくていい、と…」-
『そうか…わかった…』
-「はい、それでは」-
通話が切れた
毎度の事ながら…
彼女の性格はどうにかならないものか…
俺はそのまま屋上から降りようとも思ったが、
下に何人か生徒がいたし
良い子が真似してはいけないので階段から降りた
降りる途中
銀髪に赤目の男子生徒とすれ違った
変わってるなと思ったら
俺も人の事を言えない事を思い出した
……
「……藍坂……由月…か
…フ」