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4話-7
男は何故その事に気付かなかったのか?
その答えは…俺の能力にある
俺の能力は…
魂の視認の他に
直接、相手の頭にイメージの伝達が出来る
幻術とでも言おうか
ただ、"前の世界の俺"はそこまでの力は無く、
大量の脳内情報を送り、相手を混乱させるぐらいしか出来なかったが…
"こちらの世界"になった事により能力が強化された為そこまでの力を得た
ちなみにこの能力は有機体、無機体など関係無く、精神のアル、ナシにも影響されない
"モノ"に幻を見せて、思いこませる事だって出来る
俺がほうきから剣を造ったのはその力を使ったから
ほうきにイメージを送り、剣へと造り変えた
ちなみに、この力は俺の精神力の続く限り今の所何にだって可能だ
例えば、水や火を武器にだって出来るし
厚い空気の膜を作り
見えないバリアーだって出来る
ただ、それが明確に存在する事が条件なのだが
…材料が無ければ料理が出来ぬ様に
無からは何も造りだけないのだから…