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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
3/211

0話-2

『くっ…』


私は一端距離を取った


今、"彼女"は何をしてくるかわからないからだ



「…づ……」


『え…?』


"彼女"は何かを言うと


"彼女"の『影』がこちら側に動いた


そしてその『影』は実体化し、


私のよく知る『あの人』の姿になった



『これって…!!』



『影』が私に向かってくる


両手に『影』で出来た刃物…ナイフの様な物がある


『影』は右のそれで私に突っ込んだ


『!!』


私は斧でとっさに防御した


しかし…


-バシュンッ!-


『えっ…!

…がはっ』


まるでプリンやゼリーにスプーンを入れる様にいとも簡単に斧を私ごと貫いた


『影』はそのまま大剣となり私を貫いた


『くっ…そ…うか…

貴女の"彼"への想いに…

私の斧なんかが敵うはずが無い…

素敵な人だものね…"彼"は…』


「………」


-ゴゴゴゴゴ…-


『…世界が…崩落…潰れる…?

…消える…?

どうやら、もう止められないのね…貴女を…』


「………」


『ふふっ…


…まさか、私が歴史の立会人になるなんてね…


…せめて、素敵な世界を作ってね…


…創世者さん』







そして、世界は消え…





新たに作り替えられた









第0話 創世者

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