4話-1
-同日-PM2:18、"世界の管理者"本部(病棟)
『千歌!』
「あ…藍坂先輩…」
『…聞いたぞ
どうして前線なんか…』
「……」
『…いったはずだ
お前はまだ戦闘出来る程…』
「…それでも」
『…え?』
「…何もしないで、見てるだけなんて嫌だった!!
私だって…」
-バシンッ!-
「−−!!」
…俺は彼女を平手打ちしていた
『何かしないといけないのかよ…』
「え…?」
『…別に何もしなくたっていいだろ!
戦いなんか…特にさぁ!!
…普通に飯食って、普通に寝て、起きて…
普通に勉強して、普通に遊んで…
それでいいじゃないか…
別に君には…ただ力があるってだけで…
何も責任なんて無くて…』
「…違う!」
-バシンッ!-
『…ッ!』
今度は俺が殴られた
「私が…私が無力だったから…
"前の世界"じゃあんな事になった…!
もし…あの時、私に力があれば…」
『…人一人の力で…どうにかなるかよ…』
「人じゃない!
私は…天神、世界の管理者だ!!」
(それ自体が…天神と言う存在自体が…おこがましい事なんだよ…)
『そうだとしても…
…俺の…
我が儘かも知れないけど…
君には…
俺の大切な人達には…
…戦ってなんて欲しくなかったよ…』