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3話-8
「ゆづ兄ぃ!」
「ゆづ兄ぃ〜」
『ちょっと待…』
と、その時
-〜♪-
『!!』
「電話?」
「あれ?この曲…」
『はい!もしもし!』
…トッカータとフーガ
この曲が流れた時は天神…主にマリアからだ
「…由月君…報告があるわ」
『…報告?』
「千歌ちゃんが『反逆の使徒』との交戦で負傷したわ」
『なっ…?!負傷って?!』
「…複雑骨折ね」
『そんな事を聞いてるんじゃない!!
…何でそんな事になった?』
「…実戦では当たり前よ」
『フザケるな!!
あの娘はまだ見習いだぞ!!
まともに戦えない…!
なのに何故……!!』
「…反逆の使徒への離反者が出て人員も手薄なの」
『だから使ったって?!』
「…本人の意思よ」
『…意思があっても止める事は出来たはずだろ?
もし、死んでたらどうするんだ!』
「…そうね、貴方の言う通り…ね」
『…ズルイよアンタは
そうやって、被害者ヅラして!
「仕方なくしました」って!
いやらしくアピールして!!』
「…そうね」
『…そういうところもだよ…!!』