3話-7
…まぁ、そんな訳で
補充があったので
俺は家族の様子を見ると言う
ほとんど、休暇に近い一週間をおくった
-5月4日-AM11:28
…ゴールデンウイークの真っ只中
どこかに行く訳にもいかず、
ただ、家族の様子と
リィファ達からの情報交換だけの日々に
流石に俺も飽き飽きしていた
「ねぇ、暇ならどこか行こうよ、ゆづ兄ぃ〜」
「暇なんだから、どこか遊びに行こうよ、ゆづ兄ぃ〜」
(…何てタイミングだ…)
『…あー…無理無理
ゴールデンウイークなんて、どこもいっぱいだっての』
「ゆづ兄ぃ〜!」
「ゆづ兄ぃ〜!」
『………』
…惟と舞
名前からわかるかも知れないが…
彼女達は恐らく…"イヴ"だ
よって、狙われたら1番危ない
ただ、彼女達にその自覚はなく…
そして、俺の『能力』で見た彼女達の魂は…
惟舞のそれとは異なっていた
どういう事か、それはわからない
言うならば"イヴ"に極めて近い存在
と言う訳で
彼女本人と言う訳じゃない
どちらにしろ彼女らは最重要護衛対象であり
なるべく俺の目の届かない場所に置きたくない…
…彼女らはその事を自覚していない
仮に自覚したら
この世界がどうなるかなんて予測もつかないからだ
まぁ…つまりは…
(どうやって…はぐらかそう…)




