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3話-4
「貴様と言う…貴様と言う奴はぁぁ!!
この…うつけ者がぁぁ!!」
-ドドスッ!-
「ガハッ……!」
信太の拳が礼也の腹に刺さった
有り得ないスピードで…三連撃…
普通の人間なら一発入ったとしか認識出来ない
「…信太君…何を……うっ…」
『…女性の価値は胸の大きさ、か』
(最低だな、それは
怒る理由に…)
「それもアリだろうね」
(認めんのかよ!)
「確かに…胸の大きい女性はいいだろう…しかし…!
…貧乳の何が悪い!!」
「……信太…君」
『……』
(やっちゃったよ、コイツら)
俺は額に手をあててうなだれた
「いいかぁ…!!
貧乳とは……
-自主規制-
…と言う訳だ」
「ボクが…ボクが間違っていたよ、信太君…」
「ふ…分かればよろしい」
「師匠と呼ばせてくれ!」
「ふ…僕の進む道は厳しいぞ?」
「覚悟はある!!」
「…いいだろう」
「師匠ぉぉぉッ!!」
『………』
(もう、嫌だ…)