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3話-3
「だからさぁ…彼女欲しいよ、由月君…」
(知るか)
『のは平仮名…』
「出来れば…巨乳がいいなぁ…」
(…おいおい)
『公は…ハムって覚えたら簡単…』
「やっぱさ、胸の大きいほうがいいよね、小さいと……」
と、その時
-シュパァガァァァンッ!!-
閃光が走った
俺ではない
俺は式の字を覚えようとしていたからだ
そして、その時何が起こったのかを理解出来たのは能力でかろうじてわかった俺を除き
誰もいなかった
…そう
奴を除けば
…礼也は壁に張り付いていた
そう、その場所まで吹っ飛ばされたのだ
そして、礼也を吹っ飛ばした張本人…それは…
「今、何と言おうとした?
赤坂礼也!!」
「…し、信太…君?」
(…あ、生きてる
流石、不死身)
そして、次の瞬間、俺は目を疑った
信太の魂が信太の体を飛び出し、まるで何かのオーラの様に信太の体から発していた…
そして、それは能力を使わずとも認識出来る程…
とても、濃かった
(…どこのスーパーサ〇ヤ人だよ、コイツ…)