表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
211/211

『来る事は無い昨日を想う』12-3

その下には誰かがいた


誰か……それは瑠月だった


そして、そのままでは板が彼女に直撃するように見えた


俺は飛び出せる位置にいた


俺に迷ってる時間はなかった




-ガシャァンッ-


土が舞い上がり、煙たい不快な感触を肌に感じた


『う…くっ…』


咄嗟に俺は右腕を盾にしたらしい


制服は破れ


右腕からは血が出て…いなかった


「あ……雨月……さん?」


俺の下で瑠月が呟いた



俺は答えようとしたが全身に力が入らなかった


何が額から流れ、頬をつたう感覚があった


そして、それが地面に落ち赤い斑点模様がいくつか出来た


どうやら、ぶつけてしまったらしい


そして、右目の視界がおかしかった


奴らの影がどこにいったのかわからない


身体に受けたダメージが思ったより深刻なのかも知れない


「雨月さん!」


惟が駆け寄ってくる


俺は惟と瑠月を見て


崩れ落ちるように脱力した


意識を保つのに精一杯だった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ