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3話-2
…いや、むしろ"それは"逆じゃないのか?
"イヴ"と言う存在を生み出したのは"アダム"が寂しかったからだろ?
アダムが…居たから…
イヴが生まれた…
…アダムの存在が…
…イヴを……
………
-同日-AM10:42
…教室
『………』
(…クラスが違うんだから、学校に居る間はどうしようも無いな…
まぁ、こんな時に連中が何か起こすとは思えないが…)
「由月く〜ん…」
(……面倒な奴が来た)
「ねぇ、聞いてよ〜」
『うるさい、礼也
俺は「因数分解の公式」を覚えるのに忙しいんだ』
「…数学の勉強なんてしてる様には思えないけど…」
『…因……数……分……解……の……公……式……』
「覚えるのって文字のほう?!」
『…えーと、因は…口の中に大があるんだよな…』
「…ねぇ、由月君…なんで、ボクには…」
(聞いてねぇよ…)
『数は…米に女にのぶん……』
「…なんで、彼女出来ないのかなぁ…」
(お前が変態だからだよ)
『分は…八に刀…と…』
「…頭もルックスも悪いとは思えないし…」
(自分で言うなよ、お前は人として馬鹿なんだよ)
『解は…角に刀に牛…』