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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
175/211

『来る事は無い昨日を想う』6-1

-10月11日-PM4:22



「うん、いい感じよ

一旦、休憩にしましょう」


真理天部長がそう言うと


緊迫した空気がほつれるように各自が即座に休息に移った


『…ふぅ…』


「とりあえず、一段落ついたみたいだね、雨月」


『ああ…そうだな

しかし…俺、足引っ張ってないか?』


「そんな事無いですよ

青海先輩」


『うん?

そうか?千歌名-チカナ-ちゃん』


この娘は黄道 千歌名-オウドウ チカナ-


俺達と同じくこの部活に所属している一年生だ


以前、海月を呼びに来たのはこの娘だ


あの時、カチューシャかリボンかと思ったのは


やはり、カチューシャだったようだ


「そうですよ

むしろ、私達のほうが足引っ張っらないか、怖くて…」


『謙遜し過ぎじゃないか?』


「でも、本当の事ですよ」


「そうだね、雨月の演技力には舌を巻くよ」


『…褒めたって何も出ないぞ?』


「もう…別にそんなつもりじゃないってば」


『…………ふむ』


俺は溜め息を吐くように相槌を打った

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