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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
172/211

『来る事は無い昨日を想う』5-5

-同日-夕方、体育館


俺の役は脇役ではあるが


それなりに重要な役だった


と、言っても


演じるのは俺を含めても6人


部長達三年生は


演技指導と演出に回るらしい


部長曰く「私達は本来居ない人間だから

主役はあなた達よ」


だそうだ


そして、何故だか


俺の役を皆ハマリ役だと言った


どうやら、俺と海月は似ているらしい


自分では気付かなかったが


本当に双子の兄妹と言われてもおかしくないそうだ


もっとも、海月はそう言われて複雑な表情をしていた



そして、意外な事に


俺にはなんと言うか


役者?としての才能があったらしい


初めてにしては…


と言う意味でなく


発声さえちゃんとすれば


指摘する場所は無いとまで言われた



俺としては、喜んでいいのかわからないが−−



-「意外?

何言ってるんだ?」-



『……ッ……!』



「…?

雨月?どうしたんだい?」


『ああ、いや

なんでも無い……』



(急に…話しかけるなよッ!)


すると"ソレ"は嘲りを混じった微笑をこぼした


『………』


俺は奥歯に力を入れた



-ギリッ…-

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